板門店

今回の韓国旅行の目玉というべき板門店ツアー。緊張感漂う南北分断の地へいよいよ出発です。韓国側の板門店ツアーは服装にうるさく、わざわざ日本から持ってきたブレザーを着ての参加です｡昨日のガイド氏がホテルまで迎えにきてくれ、ロッテホテルの大韓旅行社のカウンターまでつれていってくれました。ロッテホテルは隣でしたが、とても助かります｡

出発時間は忘れましたが、バスに乗って約60kmはなれた板門店をめざしました。ガイドは林（イム）さんという女性｡日本語がすごく上手でした。バスには我々日本人のほかに、中国人観光客（中華人民共和国の）が数人乗っていました｡当時は確か中国と韓国は国交樹立前で、珍しく思った記憶があります。当然、中国語をしゃべるガイドが韓国にそんなにいるはずもなく、英語でガイドしていたのを同じツアーの英語のわかる中国人が中国語に直していました。英語と中国語の説明の内容を聞いていると日本語の説明といっている事が違うような･･･。　(^o^;)

途中、フィリピン軍参戦記念碑、韓国従軍記者追悼碑、肉弾十勇士忠魂碑などに立ち寄りました｡

臨津閣の観光はありませんでした。確かここだったと思いますが、軍人さんが乗ってきて、パスポートチェック｡ここでバッジ（でいいのかなあ、名称がわからず）が配られました｡記念に欲しかったのですが、残念ながらツアーの後回収されてしまいました｡　(^o^;)

自由の橋を渡り、バスは板門店へ向かいます。途中、国連軍の基地で板門店での注意事項の説明を受け（映画もあったかなあ）、「何があっても責任は問わない」といった趣旨の書類にサインさせられました。「見学中銃撃戦が起こって、命を落としたとしても知らないよ～」とのことなのです。物騒な話です｡　　(^o^;)

バスで休戦ラインへ｡軍事停戦委員会本会議場、板門閣。目の前には写真でみたそのままの風景が広がっていました｡韓国側は警備の兵士がいるのに、北朝鮮側はこのときは板門閣前にたった2人いるだけでした。

軍事停戦委員会本会議場は軍事境界線（停戦ライン）をまたぐようにして建てられています｡会議場の中に入ると、中央にテーブルがありマイクが置かれていました。会議場の中ではマイクのコードの線が軍事境界線になっています｡会議場の中は停戦ラインを越えて北朝鮮側へいくことができます。ツアー全員で北朝鮮側にいき記念撮影をしました｡外には北朝鮮兵士がおらず、窓越しにこちらを覗き込むといったようなこともなく、なんかものたりませんでした｡

テーブルの脇には、停戦ラインをまたぐようにして、韓国軍の警備兵が立っているのですが、マネキン人形のごとくぴくりとも動きません｡隣に並んで記念撮影｡ごめんなさい、足踏んじゃいました｡　(^o^;)

会議場をでて、自由の家にのぼり、板門閣のほうを眺める｡先ほど入り口のところにいた兵士はどこかへいってしまったようで（昼飯か?）、北朝鮮側はひっそりしていました（警備しなくていいの?）。　(^o^;)

バスに乗り、帰らざる橋をみた後（バスの中からですが)、境界線を一望できる高台へいきました。高さが150ｍあるという鉄塔のある北朝鮮の宣伝村（北朝鮮では板門店協同農場というらしい）がみえました。林さんの説明では、宣伝村には誰も住んでいないとのこと｡双眼鏡で北朝鮮のほうをみてみると、人が一人歩いていました（後日、停戦会議場の前の道だったことが写真からわかったので、たぶん近くの畑にいく農民だったのではないかと思います）。いつの日か北側から板門店を訪れてみたいと思いました。　　（北朝鮮側からの板門店はこちら）

食事をしたのが板門店をみる前だったか後だったか記憶にないのですが、国連軍のキャンプの中の食堂で軍人さんたちに混じって食べました｡ローストビーフメインのいかにもアメリカ～っという感じの飯だったように記憶しています。飯よりも隣の座席の金髪美人のおね～さん（やっぱり軍人さんなんだろうなあ）のほうが興味あったので、昼食に何がでたのかなどおぼえていません。　　(^o^;)

緊張感漂う非武装地帯にあって緊張感のかけらもないおみやげ物屋（笑）で板門店と書かれたネクタイピンのセットを買いました。　(^o^;)

帰りは川っぷちの高速道路（自由路）をとおってソウルに向かいました｡対岸に北朝鮮を眺めながら（正確には非武装地帯を眺めながら）というのがなんともいえません。　　(^o^;)

ソウルにもどり、新羅という店に入りました。ハングルが読めないのできょろきょろしていると、調理人みたいな人が、料理の写真が張ってあるところにつれていってくれました。文字が読めなくても、これならどんな料理だか一発でわかります。カルビタンを注文して食べました（4500ウオン）。　

ホテルにもどり寝ましたが、電話で起こされました｡眠い目こすって電話にでると、ちょっと怪しい日本語。どうも板門店ツアーのカメラマン氏らしい。写真を届けるといっているらしい｡明日届けにくると思っていたので、そのまま御礼を言ってそのまま寝てしまいました｡何分ぐらい寝ていたかおぼえていませんが、今度はドアをノックする音で起こされました｡こんな時間誰だと思いきや、カメラマン氏でした｡何もこんな夜中に写真を届けにくることないのに・・・。　(^o^;)